動悸がする

「ドキドキ」「ドクンドクン」と心臓の鼓動を強く感じる“動悸”は、緊張したときや運動の直後など、一時的なものであればほとんど問題ありません。
しかし、軽い運動でもすぐに息が上がる・安静にしていても突然脈が乱れる・胸がザワザワするような感じが続くといった場合は、心臓や全身の異常が隠れている可能性があります。
動悸は、狭心症・心筋梗塞・心不全・大動脈疾患といった循環器疾患の初期症状として現れることがあり、早期に対応することで重症化を予防できます。また、不整脈・貧血・甲状腺の病気・ストレスなど、原因は非常に幅広いため、自己判断が難しい症状のひとつです。
「脈が速い」「脈が飛ぶ」「寝ていると急にドキッとする」「胸の圧迫感や息苦しさを伴う」など、いつもと違う動悸が続く場合は、放置せず早めにご相談ください。

このような症状はありませんか？

心臓の動きそのものが激しくなる場合

出血・脱水・慢性の貧血などでは、体を守るために心臓が強く働き、動悸として自覚されます。
一方、甲状腺機能亢進症やビタミン不足などでは、ホルモンの異常で心拍が過剰になります。
「脈が速い」「横になると息苦しい」「階段で息切れがひどい」などの症状がある場合は、早めの検査が大切です。

心臓に異常がないのに脳が強く心拍を感じてしまう場合

もっとも多いのは“期外収縮”で、脈が飛んだように感じます。自覚がないまま健診で見つかることも多く、診断には心電図・ホルター心電図が必要です。
期外収縮以外にも、心房細動・発作性上室性頻拍など治療が必要な不整脈もあります。症状が合致する場合は受診をおすすめします。

心臓にも体にも異常がない場合

心臓は正常に動いていても、「鼓動を意識しやすくなる」ことで動悸として感じるケースがあります。
この場合は病気ではないことが多く、身体に問題がないと分かるだけで症状が改善することもあります。

気になる動悸は早めにご相談を

動悸は「よくある症状」ですが、原因は多岐にわたり、重大な疾患が隠れていることもあります。
少しでも不安があれば、お気軽に当院へご相談ください。検査・診断により、必要な治療やケアをご提案いたします。