メタボリックシンドローム
大津市の内科・消化器内科の林内科クリニック|メタボリックシンドローム
メタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームとは
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メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満を基盤として、高血圧・脂質異常症・高血糖といった生活習慣病が重なり合った状態を指します。いずれも初期には自覚症状が乏しいのが特徴ですが、動脈硬化を急速に進め、心筋梗塞や脳梗塞といった重大な心血管疾患を引き起こすリスクが一気に高まります。
日本では、食生活の欧米化や運動不足の影響もあり、40〜50代以降の世代を中心に増加しており、放置すれば健康寿命を大きく縮める危険性があります。
内臓脂肪と病気の関係
メタボリックシンドロームの中心にあるのは「内臓脂肪」です。
内臓脂肪が増えると、脂肪細胞から炎症物質やホルモンが分泌され、インスリンの働きを妨げたり、血圧を上げたり、脂質の代謝を悪化させたりします。その結果、糖尿病や高血圧、脂質異常症が重なり、血管に強い負担がかかるようになります。
症状
腹囲の増加(男性85cm以上、女性90cm以上)が特徴的ですが、基本的には自覚症状はほとんどありません。
「血圧が少し高め」「血糖がやや高め」「コレステロールが高い」と健診で指摘された方は、すでにメタボリックシンドロームの入り口にある可能性があります。
治療と生活習慣改善
治療の中心は生活習慣の見直しです。食べ過ぎや飲み過ぎを避け、バランスのとれた食事を心がけること、毎日の歩行など適度な運動を継続して内臓脂肪を減らすことが最も効果的です。体重を5〜10%減らすだけでも血圧や血糖、脂質の値が大きく改善するケースは少なくありません。
それでも改善が不十分な場合には、糖尿病薬、降圧薬、脂質異常症治療薬などを組み合わせて用い、合併症のリスクを下げていきます。
当クリニックでは、定期的な検査と診察を通じて「数値を管理するだけの治療」ではなく、患者様が実際の生活の中で実践できる具体的な方法を一緒に考え、長期的にサポートいたします。